【aQ-studio TALK】原 圭吾 編
連続インタビュー企画「aQ-studio TALK」第十二弾は「原 圭吾」さん!
繊細かつ精密な制作に定評のある原さんに、色々聞いていこうと思います。
インタビュアーは弊社永井が担当します。
ーーまずは出身など、教えてください!
神奈川の田舎で生まれ育ちました。小さい頃からモノづくりが好きでした。今は人体を主に制作していますが、小さい頃は顔を描くのが苦手でした。イメージに技術が追いついていなくて、逆に避けちゃっていましたね。ブロック遊びでも完全に左右対称じゃないといやで、同じピースが2個ないとずっと探していましたね。こだわりの強い子どもでした。
ーー小さい頃から美術の道を進もうと思っていたんですか?
全然そんな気持ちはなくて、将来の夢は時々で変わってましたね。例えば看護師になりたかったり、結構普通の子だったのかな。鷹匠になりたかったです(笑)
ーーでは、美術に進もうと決めたターニングポイントを教えてください!
高校時代に進路を決めるとき、はっきりしなくてすごく焦ってて。その時にネットで「球体関節人形」を見つけたんですが、めちゃくちゃ高いんですよね。で、「自分で作ろう」と思ったけど技術がない。じゃあ美大行けば学べるんじゃないか、と思ったのがターニングポイントですね。
ーー確かに、現在もドールのような繊細かつ滑らかな作品を作られていますね!
ーー制作する時のこだわりがあれば教えてください!
自分が欲しい、目の前で見たいものを作りたい、というのは常にあります。あとは、コンセプト面かな。第一印象は、それこそ「綺麗」とか「なめらか」で人を惹き付けたいのですが、作品としてはどうにもならない暗い感情とか、辛さを表現しています。立体を通して、こういった感情を再確認したり、「同じようなことを思ってる人がいるんだな」と共感、共有できたら嬉しいなと思っています。作品を通してどうにもならない感情を誰かと共有したいのかな。
ーー確かに、暗さを感じるところも作品の魅力だと思います。でも、露骨な不快さは感じません。そこもこだわりなんでしょうか?
いわゆるエロとかグロ描写については、自分の中で芸術まで昇華できると思えないからやらないです。あと、どこまでも「自分が見たい」が軸にあるので、そういった表現を僕が作りたくないなと思います。
ーープライベートについても少し教えてください、好きなアーティストや作品、音楽などありますか?
あんまり美術作品は見ないんです。見るよりも作る方が好きですね。ひとり挙げるならベルニーニかな。漫画だと「ガンスリンガー・ガール」が上がります。制作にも影響を受けていますね。小説は、湊かなえの作品が好きです。全体的に暗い作品が好きなのかな。音楽は椎名林檎でしょうか。最近だとヨルシカとか。
ーー最後に、今後アーティストとしてどうしていきたいか教えてください!
まずは制作を続けたいですね。今後は貪欲に制作の幅を広げられたらいいなと思っています。
ーーありがとうございました!
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